一般社団法人 D2Cエキスパート協会

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2018.05.14

【経済産業省】EC個人間の取引市場拡大!

経済産業省は、「平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」を実施し、 日本の電子商取引市場の実態及び日米中3か国間の越境電子商取引の市場動向について調査結果を取りまとめた。

 

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▶ 国内電子商取引市場規模(BtoC及びBtoB)
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平成29年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、16.5兆円(前年15.1兆円、前年比9.1%増)に拡大。 また、平成29年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は317.2兆円(前年291.0兆円、前年比9.0%増)に拡大。 EC化率は、BtoC-ECで5.79%(前年比0.36ポイント増)、BtoB-ECで29.6%(前年比1.3ポイント増)と増加傾向にあり、 商取引の電子化が引き続き進展している。※EC 化率は物販分野を対象

 

<日本のBtoC-EC市場規模の推移>

 

物販分野における2017年のスマートフォン経由のBtoC-ECの市場規模は4,531億円増 の 3 兆 90 億円(前年比 17.7%増)となった。 これは物販の BtoC-EC 市場規模 8 兆 6,008 億円の35.0%に相当する金額である。

 

<スマートフォン経由の市場規模の直近3 年間の推移>

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▶ 国内電子商取引市場規模(CtoC)
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近年、ECチャネルの一つとして個人間EC(CtoC-EC)が急速に拡大していることを踏まえ、平成28年から、CtoC-EC市場規模推計を実施。
平成29年のネットオークション市場規模は、1兆1,200億円(前年1兆849億円、前年比3.2%増)であり、
このうちCtoC部分は3,569億円(前年3,458億円、前年比3.2%増)。
また、フリマアプリ市場規模は4,835億円(前年3,052億円、前年比58.4%増)に急増しており、 フリマアプリが初めて登場した2012年から僅か5年で5,000億円弱まで拡大。

 

<フリマアプリの推定市場規模(単位:億円)>

 

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▶ 日本・米国・中国の3か国間における越境電子商取引の市場規模
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平成29年において、日本・米国・中国の3か国間における越境ECの市場規模は、いずれの国の間でも増加。 特に、中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は1兆2,978億円(前年1兆366億円、前年比25.2%増)、 米国事業者からの越境EC購入額は1兆4,578億円(前年1兆1,371億円、前年比28.2%増)であり、 中国消費者による越境EC購入額の拡大が目立っている。

 

<越境EC 市場規模(2017年)>